今月は、「ハタハタオレヨ」という歌をうたいます。

むかしの人は、はたおり(機織り)の道具をつかって、手で布をおっていました。
はたおりの仕事をしながら、うたった歌です。
ハタハタオレヨ
イッタン オッタラ
ヤスマシタルヨ
布をおるんだよ。いったん(一反)おったら休んでいいよ。 このような意味のうたです。 いったん(一反)は、大人一人分のきものを作るのにひつような布の長さをあらわしています。 いったん(一反)おったら休めるから、そこまでがんばろう! 布をおる人たちは、そのようにじぶんをはげます歌をうたいながら、はたらいていたのだとおもいます。
もうひとつのうたは、「ねむれねむれ」です。
ねむれねむれ ねこのこ
うっつけうっつけ うしのこ
はしれはしれ かりんど
あきのししゃ とれんど
「かりんど」は、かりうど(狩人)のこと。「しし」は、いのしし。「とれんど」は、とれないぞ、という意味。ねむれねむれ、ねこのこねむれねむれ、うしのこはしれはしれ、かりうど秋のいのししは、とるのがむずかしいぞ!このような意味の歌です。赤ちゃんをねむらせる、こもりうた(子守唄)として、歌われました。秋のしずかなばん、みながねむりにつくころ、かりうどが野山を走りまわっています。冬のあいだの食べものをえるためです。
いっしょにうたおう!
(インスタグラムで見ることができます)
おはなし&わらべ唄 (スタッフ K. M )